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なぜ日本はニヒリズムに陥らないのか? エマニュエル・トッドが語る「現世の美」という感覚
価値観が崩れ、生きる意味を見失った社会が陥る「ニヒリズム」。フランスの歴史家エマニュエル・トッド氏は、この精神的な危機が現代の西洋に広がっていると指摘します。しかし同じ西洋でも、プロテスタント圏とカトリック圏では状況が異なるといいます。その違いを生むのは、「現世の美」に対する感覚です。視覚芸術や感覚的な世界を拒む傾向の強いプロテスタント文化では、宗教が消えると社会は「完全な空白」に陥りやすい。一方でカトリック圏では、宗教が衰退しても世界の美しさへの感覚が残るといいます。この視点から見ると、日本もまたニヒリズムに対して独自の耐性を持つ社会だとトッド氏は語ります。最新刊『2030 来たるべき世界』から一部を抜粋・再編集してお届けします。
ディープフェイク詐欺に市民が勝った オードリー・タンが語る「台湾の民主主義」の核心
有名人の顔や声を悪用したディープフェイク広告。生成AIによる詐欺や偽情報は世界中で急増していますが、多くの国で対策は追いついていません。しかし台湾では、市民の議論によって、わずか数カ月で対策法が成立しました。そのきっかけは、政府が20万通のメッセージを送り、「オンライン情報の信頼性をどう守るべきか」を市民に問いかけたことでした。そこから始まったオンライン市民会議は、生成AI時代の新しい民主主義のモデルを生み出します。オードリー・タン氏が語る、ディープフェイクと民主主義の戦いの舞台裏。最新刊『2030 来たるべき世界』から一部を抜粋・再編集してお届けします。
特集special feature
オードリー・タンが語る「分断を乗り越える民主主義」の条件 21世紀の最重要思想「プルラリティー」とはなにか?
政治的分断が深刻化する社会で、人々はどうすれば互いに理解し合えるのか。2014年、台湾では中国との貿易協定をめぐり、50万人が街頭に集まり、立法院(国会)を占拠する大規模な市民運動が起きました。当時、政府への信頼はわずか9%。社会の分断は頂点に達していました。しかしその運動の中から生まれたのが、意見の違う人々の「まれな一致点(アンコモン・グラウンド)」を見つけ出す新しい民主主義の手法。オードリー・タン氏が語る、対立を協働へと変える思想「プルラリティー」とは何か。最新刊『2030 来たるべき世界』から、その原点となる経験を一部抜粋・再編集してお届けします。
「砲弾を作れない超大国」 エマニュエル・トッドが語るアメリカ衰退の本当の理由とは?
GDPではロシアを大きく上回るはずの西洋が、なぜウクライナ戦争で十分な軍事物資を供給できないのか。フランスの歴史家エマニュエル・トッド氏は、その理由を「社会の深層」に求めます。米国ではエンジニアを養成する能力が衰え、教育システムが崩れ始めているというのです。さらにその根底には、かつて西洋社会を支えてきた宗教的価値観の消滅があります。信仰と道徳の基盤を失った社会は、やがて「生きる意味」を見失い、ニヒリズムへと傾いていく。トッド氏は、この精神的空洞こそが現代アメリカの好戦性を生み出していると指摘します。最新刊『2030 来たるべき世界』から一部を抜粋・再編集してお届けします。


















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