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北村有

北村有

ライター

プロフィール

映画、ドラマのレビュー記事を中心に、役者や監督インタビューなども手がける。休日は映画館かお笑いライブ鑑賞に費やす

北村有の記事一覧

【NHK朝ドラ「ばけばけ」第19週開始】ヘブン(トミー・バストウ)が探すトキ(高石あかり)の“安全地帯” 松江を離れる選択の「先」
【NHK朝ドラ「ばけばけ」第19週開始】ヘブン(トミー・バストウ)が探すトキ(高石あかり)の“安全地帯” 松江を離れる選択の「先」 高石あかりがヒロイン・トキを演じる「ばけばけ」(毎週月~土曜午前8時、NHK総合ほか)。ヘブン(トミー・バストウ)がいきなり熊本行きを打診した第19週「ワカレル、シマス。」では、トキやその家族はもちろん、残される側の錦織友一(吉沢亮)の戸惑いが描かれた。それほどまでに、松江の厳しい冬がヘブンを苦しめているのかと思いきや、彼の選択はこれ以上トキを傷つけないための方策だった。離れたい人と、残りたい人。相反するようでいて、ふたりの視線は同じ場所を向いている。
【NHK朝ドラ「ばけばけ」第18週】ヘブン(トミー・バストウ)が旅立ちを決意! 回復と別れの予感が漂う「マツエ、スバラシ」
【NHK朝ドラ「ばけばけ」第18週】ヘブン(トミー・バストウ)が旅立ちを決意! 回復と別れの予感が漂う「マツエ、スバラシ」 高石あかりがヒロイン・トキを演じる「ばけばけ」(毎週月~土曜午前8時、NHK総合ほか)。第18週「マツエ、スバラシ。」は、祝福ムードが一転して暴力へと変化し、また収束していく流れを追った週だった。石を投げられ、罵られ、眠れなくなるほど追い詰められたトキ。しかし、江藤知事(佐野史郎)にまつわる別のゴシップが“潮目”を変える。松野家の玄関先にガラクタが投げ込まれることはなくなり、また静かな日常が戻ってきた。人は、傷つけたことすら簡単に忘れてしまう。それでもトキの周囲には、家族や親友らの愛があった。
【NHK朝ドラ「ばけばけ」第18週開始】祝福が一転、トキ(高石あかり)はラシャメン? 暴走する集団心理に孤立する松野家
【NHK朝ドラ「ばけばけ」第18週開始】祝福が一転、トキ(高石あかり)はラシャメン? 暴走する集団心理に孤立する松野家 高石あかりがヒロイン・トキを演じる「ばけばけ」(毎週月~土曜午前8時、NHK総合ほか)。これまで積み上げられてきた「祝福」の空気が、音を立てて崩れていく一週間だった。借金完済という本来めでたい出来事をきっかけに、松江の人々は一斉に態度を翻し、トキを「ラシャメン」と罵り始める。その豹変ぶりは、単なる心変わりではない。ここで描かれていたのは、善良であるはずの人々が集団になることで、いかに残酷になり得るかという、集団心理の恐ろしさだ。
【NHK朝ドラ「ばけばけ」第17週】「つかめんかった」 シンデレラにならなかったサワ(円井わん)の矜持と、トキ(高石あかり)も渡せなかった花束
【NHK朝ドラ「ばけばけ」第17週】「つかめんかった」 シンデレラにならなかったサワ(円井わん)の矜持と、トキ(高石あかり)も渡せなかった花束 高石あかりがヒロイン・トキを演じる「ばけばけ」(毎週月~土曜午前8時、NHK総合ほか)。第17週「ナント、イウカ。」では、トキの友人・サワ(円井わん)と、松江の秀才で“半分弱”こと庄田(濱正悟)の恋の芽生えが描かれる。しかし、最終的に成就はしなかった。選ばれなかった人生の尊厳を、これ以上ないほど丁寧に描くこととなった17週。庄田の誠実なプロポーズを前に、サワは「つかめんかった」と言い、差し出された未来を手放す。その選択は、決して悲劇として処理されない。トキという“シンデレラ”の存在を横に置きながら、「ばけばけ」は、幸福の物語から零れ落ちた場所にこそ、誇りがあるのだと語りかけてくる。
【NHK朝ドラ「ばけばけ」第17週開始】“ヘブンマジック”が照らす夫婦の絆 トキ(高石あかり)と友人・サワ(円井わん)に残る綻びは、そのまま…?
【NHK朝ドラ「ばけばけ」第17週開始】“ヘブンマジック”が照らす夫婦の絆 トキ(高石あかり)と友人・サワ(円井わん)に残る綻びは、そのまま…? 高石あかりがヒロイン・トキを演じる「ばけばけ」(毎週月~土曜午前8時、NHK総合ほか)。朝ドラ「ばけばけ」第17週「ナント、イウカ。」では、大きな事件は起きない。しかし、誰かを思って差し出された小さな行為や踏み込み過ぎない言葉の選び方が、人と人のあいだに確かな信頼関係を築いていく。そんな予感を感じさせる始まりだった今週。軸となるのは、「どう言うか」よりも「どう黙るか」、「何をするか」よりも「どう寄り添うか」という問いである。
【NHK朝ドラ「ばけばけ」第16週】有名になるトキ(高石あかり)、置いてけぼりの友人・サワ(円井わん) 橋を挟んで歪む関係
【NHK朝ドラ「ばけばけ」第16週】有名になるトキ(高石あかり)、置いてけぼりの友人・サワ(円井わん) 橋を挟んで歪む関係 高石あかりがヒロイン・トキを演じる「ばけばけ」(毎週月~土曜午前8時、NHK総合ほか)。トキの成功の裏側で、友人・サワ(円井わん)の抱える戸惑いと不安を丁寧にすくい取った週だった。同じ場所で育ったはずのふたりが、いつの間にか違う場所に立っている。その距離に気づいてしまった瞬間の痛みと、それでも前に進もうとする小さな希望を振り返る。
【NHK朝ドラ「ばけばけ」第16週開始】「ステーキはステキ」でも人生は? 注目集めるトキ(高石あかり)、取り残されるサワ(円井わん)ら…
【NHK朝ドラ「ばけばけ」第16週開始】「ステーキはステキ」でも人生は? 注目集めるトキ(高石あかり)、取り残されるサワ(円井わん)ら… 高石あかりがヒロイン・トキを演じる「ばけばけ」(毎週月~土曜午前8時、NHK総合ほか)。トキと夫婦になった、ヘブン(トミー・バストウ)の日本滞在記が完成し、松野家は祝福と注目の渦中へ。新聞に毎日載る「ヘブン先生日録」は、松野家の日常を松江の民へと開いていく。一方、その紙面を見つめるのは、橋のこちら側で生きるトキの友人・サワ(円井わん)と遊女のなみ(さとうほなみ)。称賛の光が強まるほど、影はどんどん濃くなっていく。同じ橋を挟みながら、決して同じ場所には立てない人々。第16週「カワ、ノ、ムコウ。」は、“有名になること”の裏で静かに広がる距離を描き出す。
【NHK朝ドラ「ばけばけ」第15週】必要だったトキ(高石あかり)とヘブン(トミー・バストウ)の衝突 そして受け入れの口づけ
【NHK朝ドラ「ばけばけ」第15週】必要だったトキ(高石あかり)とヘブン(トミー・バストウ)の衝突 そして受け入れの口づけ 高石あかりがヒロイン・トキを演じる「ばけばけ」(毎週月~土曜午前8時、NHK総合ほか)。第15週「マツノケ、ヤリカタ。」後半では、トキとヘブン(トミー・バストウ)の新婚生活の裏で、夫婦のあいだに生まれた“建前”が静かに存在を主張し始める。舶来品店で起きたすれ違いは、裏切りではなく、互いを思いやるがゆえの嘘だった。15週は、衝突を経て初めて「家族のやり方」が更新されていく、その過程を丁寧に描いていた。
【NHK朝ドラ「ばけばけ」第15週開始】トキ(高石あかり)とヘブン(トミー・バストウ)の新婚生活に漂う不安 経済力、正座、そして頬へのキス…
【NHK朝ドラ「ばけばけ」第15週開始】トキ(高石あかり)とヘブン(トミー・バストウ)の新婚生活に漂う不安 経済力、正座、そして頬へのキス… 高石あかりがヒロイン・トキを演じる「ばけばけ」(毎週月~土曜午前8時、NHK総合ほか)。ついに新婚生活を始めたトキとヘブン(トミー・バストウ)、松野家の新生活のスタートでもある第15週「マツノケ、ヤリカタ。」では、家族の力関係や文化のすれ違いが静かに浮かび上がっていた。日本の習慣に合わせようと無理を重ねるヘブンと、彼の本心が掴めず戸惑うトキ。“建前”が積み重なるほどに生まれる不安と小さな嘘が、この家族の行方を揺るがし始める。
【NHK朝ドラ「ばけばけ」第14週】嘘から始まる家族 トキ(高石あかり)らが叫ぶ「だらくそ!」でつながる絆
【NHK朝ドラ「ばけばけ」第14週】嘘から始まる家族 トキ(高石あかり)らが叫ぶ「だらくそ!」でつながる絆 高石あかりがヒロイン・松野トキを演じる「ばけばけ」(毎週月~土曜午前8時、NHK総合ほか)。トキと異国の教師・ヘブン(トミー・バストウ)が、ついに夫婦になった。その祝福の裏で、登場人物たちがそれぞれに「嘘」を抱えていたことが明るみに出た第14週は、清廉潔白な正しさだけでは成り立たない、人間関係の機微が描かれた。「本音」だけが家族を形作るのではない。ときには「嘘」こそが、大切な人の心を守る防波堤となる。第14週は、そんな“あたたかな偽り”が交差し、歪な形をしながらも真実の家族へと近づいていく、そんな再生の物語だった。
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