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週刊朝日

氷の轍
氷の轍 北海道釧路市の海岸で男性の死体が発見された。被害者は青森市出身の元タクシー乗務員。80歳で生涯独身、身寄りなし。主人公である道警釧路方面本部刑事第一課の大門真由は、定年間近の先輩刑事・片桐と捜査を開始する。 著者のミステリーは謎の究明と共に、事件が起こる瞬間の“魔"を描き出すことに長けている。大門たちは、被害者宅で見つけた北原白秋の詩集、着ていた白い麻のシャツ、歓楽街で働いていた過去など、わずかな糸から事件をひもとき、地道に時に大胆に、被害者と縁が深い女性たちに迫っていく。  人間の弱さ、哀しさ、残酷さが胸にしみいる中、それでも闇から光が射すような読後感がある。それは大門と片桐が真っ直ぐな魂で人と対峙しているからであろう。昨年11月に柴咲コウ主演でテレビドラマ化された。
蜜蜂と遠雷
蜜蜂と遠雷 恩田陸『蜜蜂と遠雷』。選考が間近に迫った直木賞の本命とも噂される評価の高い作品だ。  国際的なピアノコンクールを描いた長編小説だが、クラシック音楽の業界小説ともいえるだろう。  作中には〈クラシック音楽というと、とにかく優雅で高尚で、というイメージだったが、内実は全く異なる〉なんて生々しい話も出てくる。〈ピアノコンクールというのは今や一大産業なのだった。/コンテスタントをはじめ、その関係者や観客がやってきて、ある程度の滞在期間を見こめるコンクールは、町おこしにもなるし、開催地の知名度を上げるチャンスである。結果、世界中に大小さまざまなコンクールが乱立する状態となり、(略)コンクール戦国時代になっているのである〉  もっとも、この小説は業界のどろどろを描いているわけではない。物語の中心となるのは、芳ケ江国際ピアノコンクールに集った4人の若者。最大の読みどころは、タイプが異なる4人が奏でるピアノの音楽性の差異である。  天才少女と呼ばれ10代でCDデビューするも、師でもあった母の死を機に一度は音楽界を引退した20歳の栄伝亜夜。ピアニストへの夢を捨てきれず、28歳にしてコンクールに応募したサラリーマンの高島明石。名門音楽学校に在籍し、演奏もルックスも完璧で「ジュリアード王子」の別名を持つ19歳のマサル・C・レヴィ・アナトール。小説を読んでいるだけなのに、彼らの音の差がリアルに感じられるのは文章の力だろう。 とりわけ強烈な印象を残すのは、音楽教育をほとんど受けたことがない16歳の風間塵である。〈養蜂家の子供なんだって? なんでも、『蜜蜂王子』って呼ばれてるらしいよ〉。並みいる音大卒業生を押しのけて、演奏で観客を魅了し翻弄する蜜蜂王子!  テレビドラマか映画になったら『のだめカンタービレ』の上を行くヒット作になる可能性大。出版界と音楽界の希望をしょって本書に登場する曲を集めたCDも発売されるにちがいない。コンクールもだが、賞の結果も楽しみだ。
中小企業に影響、株価は軒並み下落? トランプが次に狙う日本企業
中小企業に影響、株価は軒並み下落? トランプが次に狙う日本企業 待ちに待ったというよりはついにこの日が来てしまったか、という感じだろう。1月20日(日本時間21日未明)に米ワシントンで、次期大統領になるトランプ氏の就任式が開かれる。過激な発言を繰り返し、トップリーダーにふさわしくないとの批判もあるなかでの登場だ。就任前からトヨタ自動車を“口撃”するなどし、日本企業は戦々恐々としている。

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【本誌スクープ】広尾病院移転白紙撤回の裏
【本誌スクープ】広尾病院移転白紙撤回の裏 本誌のスクープをきっかけに明るみに出た都立広尾病院移転問題。豊洲市場に続く「第2の問題」とも言われたこの問題に、小池百合子氏が斬り込んだ。    小池氏は昨年12月25日の「新報道2001」(フジテレビ)に出演。東京都が進め16年度予算に370億円の費用を計上していた広尾病院の青山への移転計画について「現時点で白紙」「予算の執行もない」と、言い切った。
小池百合子都知事 ドン内田との「代理戦争」千代田区長選の行方
小池百合子都知事 ドン内田との「代理戦争」千代田区長選の行方 1993年の政権交代、2005年の郵政選挙と政治が大きく動く酉年。17年は「小池劇場」が変動の中心となりそうだ。都議選で自民党都連に大量の刺客を送り込むという小池知事の「宣戦布告」に動揺し、自民から離反者が続出。一世一代の大博打で都議会を牛耳ることができるのか。

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    歴代首相の約半数が中間子!? 当たって笑える「きょうだい型」性格分析
    歴代首相の約半数が中間子!? 当たって笑える「きょうだい型」性格分析 あなたは、長子(長男・長女)? それとも中間子、末子、一人っ子のどれか? 「きょうだい型」分析を使えば、自分や他人の性格を理解できる──。そんな興味深くもちょっと怪しげな本が話題だ。著者は、自称「人間関係オタク」の五百田達成氏。同種のオタクで、大人のコミュニケーションを探究する石原壮一郎氏が疑問をぶつけてみた。
    「高齢者は75歳以上」の時代に現役並みの収入が得られる? 60歳から“効く”学びのすゝめ
    「高齢者は75歳以上」の時代に現役並みの収入が得られる? 60歳から“効く”学びのすゝめ 年齢を重ねてもイキイキしている人の秘訣は何か。新しいことを学び続けることで、健康を保ち、気持ちも前向きになり、人間関係もいい方向に回転し始めるという。ただし、定年を迎えてからの学びにはコツがある。「高齢者は75歳以上」などと提言される時代に、人生あきらめるのはまだ早い。一歩を踏み出せば、後半の人生が花開く。

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