SZAと宇多田ヒカルの共通項 キュートな甘い歌声。舌足らずな口ぶりで、甘えるような歌声を聞かせたかと思うと、きわどい歌詞をこともなげに歌ってみせる。シンガー・ソングライターのSZA(本名=ソラーナ・イマーニ・ロウ)の日本デビュー・アルバム『Ctrl(コントロール)』がこのほど発表された。 小倉エージ知新音故 2/2 週刊朝日
ニール・ヤングの新作は反トランプ ニール・ヤングがこのほど、新作『ザ・ヴィジター』を出した。“ちなみに俺はカナダ人でアメリカが大好きだ”――という歌詞が物語るように、カナダ出身のニールが現在のアメリカを俯瞰した作品だ。 小倉エージ知新音故 1/26 週刊朝日
野心に満ちた曽我部ワールド全開 サニーデイ・サービスのニュー・アルバム『Popcorn Ballads』には驚いた。2枚組で全25曲、100分を超える大作だ。特定のテーマやコンセプトによる組曲スタイルではない。精緻に構築された曲とラフな録音による曲を寄せ集めたような作品だが、全体に通底するのは、クール&スマート。英知にとんだ洗練美とむき出しの衝動が混在している。 小倉エージ 1/19 週刊朝日
U2の新作発表が遅れた重大な理由とは U2のニュー・アルバム『ソングス・オブ・エクスペリエンス』。2014年、世界中のiTunes Storeの利用者に無料配信され、後にCD化された『ソングス・オブ・イノセンス』と対になる作品として発表を予告されながら、見送られていたアルバムである。 小倉エージ知新音故 1/12 週刊朝日
中島みゆきが憂う 欲にまみれた願望だけが叶っていく世の中 今年最後の“知新音故”。何にしようかと迷っていたら、先月11月の新譜ながら、紹介しそびれていたとっておきの一枚があった。中島みゆきの『相聞』だ。 小倉エージ知新音故 12/29 週刊朝日
世界でいちばん仲の悪い兄弟が激突! 世界一、仲の悪い兄弟で、2人とも大口たたき。そう言えば、誰もが即座に元オアシスの兄ノエル・ギャラガーと弟リアム・ギャラガーを思い浮かべるだろう。 小倉エージ知新音故 12/22 週刊朝日
もじゃもじゃ頭とひげ面で6万人を喜ばせた男 ELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)の今年6月のロンドン公演を収録した『ウェンブリー・オア・バスト~ライヴ・アット・ウェンブリー・スタジアム』が発売された。通常盤は2枚組CDのみ。限定盤にはブルーレイディスクもしくはDVDの映像がついている。この映像がうれしい。 小倉エージ知新音故 12/15 週刊朝日
「世界一売れた」と言われる名盤の秘密 1976年12月発表のイーグルスの『ホテル・カリフォルニア』はロック史に残る名盤。このほど、リマスターされた『40周年記念エディション』が発表された。音が驚くほど鮮明になり、とりわけ表題曲「ホテル・カリフォルニア」に魅せられた。 小倉エージ知新音故 12/8 週刊朝日
細野晴臣が示した「カヴァーの神髄」 円熟の技を見せる細野晴臣 細野晴臣『Vu Ja De(ヴジャデ)』 4年半ぶりにニュー・アルバム『Vu Ja De』(ヴジャデ)を発表した細野晴臣が、リリース記念のホール・ツアーを実施。その東京公演を見た(11月15日、中野サンプラザ)。 12/1 週刊朝日
ボブ・ディランからクリスマスプレゼントが届いた! お値段は? ボブ・ディランのファンは年末のこの時期に一喜一憂する。ディランの未発表曲やライヴ音源などを収録した“ブートレッグ・シリーズ”が発売されるからである。今年も11月8日に『トラブル・ノー・モア(ブートレッグ・シリーズ第13集)1979―81』が出た。うれしい知らせではあるのだが……。 小倉エージ知新音故 11/24 週刊朝日