AERA with Kids+ Woman MONEY aerauniversity NyAERA Books TRAVEL

「原発」に関する記事一覧

「原発ゼロ宣言」は民主若手議員の「泣き落とし」選挙対策?
「原発ゼロ宣言」は民主若手議員の「泣き落とし」選挙対策? 政府は9月19日、2030年代に原発稼働ゼロを目指す「革新的エネルギー・環境戦略」を閣議決定するはずだったが、直前に「参考文書」として扱うと方針を変更した。新聞各紙は「原発ゼロあいまいに」などと激しく批判したが、ジャーナリストの田原総一朗氏は、そもそも「この環境戦略自体が矛盾に満ちた見切り発車だったのではないか」と指摘する。
東電会議ビデオ 現場と本店の舌戦は音声なし
東電会議ビデオ 現場と本店の舌戦は音声なし 東京電力は福島第一原発(フクイチ)事故のときに記録していた、テレビ会議の模様を公開した。しかし、この内容にもごまかしがあると、フクイチの幹部は言う。  3月13日午後3時半ごろのビデオ映像。放射線量が急上昇している。吉田昌郎所長(当時)が、「やばい」「かなりの勇気がいる」と緊迫した声を張り上げている。 そして、「これはもう、ジジイ決死隊でいこうか」と、制御が利かなくなった原子炉へベテラン職員を突入させるプランを口にする重大局面の様子が映し出されていた。 「吉田所長の『ジジイ決死隊発言』のとき、数人の連中が顔を見合わせ、誰にするとばかりに、話し合いを始めた。私が鮮明に覚えているのは、周囲で『メルト』という声がする中で吉田所長が3号機の爆発前に『もう賭けだ』と言っていたことです。急速に放射線量が上がり、死ぬかなと覚悟しました」(フクイチ幹部)  だが、緊張感があるのはフクイチの現場だけだ。「2号機への海水注入のときに『燃料が腐りもったいない』という発言が報道で出ていた。吉田所長が本店とかなり言い争いになったシーンがあった。現場では、『本店、何言ってんだよ』などと不満の声が上がったが、この部分の音声はない」(フクイチ幹部)

この人と一緒に考える

フクイチ作業員を見殺しにした東電の怠慢
フクイチ作業員を見殺しにした東電の怠慢 8月22日、福島第一原発(フクイチ)内の休憩室で、男性作業員(57)が死亡した。この死の真相をめぐり、フクイチ内では、東電への不満が高まっている。作業員は言う。 「東電よ、オレたちを見殺しにするのか」----。  亡くなった日立の下請け作業員はこの日、午前9時から作業を始め、9時50分に厚生棟(西門付近にある休憩室)で休憩中に体調不良を訴え、横になって休んでいた。同僚たちが仕事に戻った後の10時35分ごろ、意識不明の状態になっていたのを発見され、厚生棟の係員が10時43分、フクイチ内のER(救急医療室)に連絡をした。  ここからが問題である。現場責任者は当時の状況をこう説明する。 「構内の日立休憩所から駆けつけた担当者が自動体外式除細動器(AED)を使うと、脈が戻りました。もうだいじょうぶと胸をなでおろしたんです」  亡くなった作業員は、一度は“蘇生”したにもかかわらず、死を防ぐことができなかった。  現場責任者は続ける。「医師が来るまで20分以上が経過し、その間に容体が急変しました」。  ERの事務所から厚生棟までは、約800メートル。車で駆けつければ2~3分の距離だ。亡くなった作業員は横になっているときに、大きないびきをかいていたことから、脳梗塞などの疑いがあり、大至急対応する必要があった。  東電は「対応に問題はなかった」の一点張りで、医師の到着が遅れた理由について、現場に対する説明はないままだ。  東電の硬直化した組織と危機意識の薄さは、事故後も不変だ。収束作業にあたる作業員の死は、これで5人目となった。

特集special feature

    吉永小百合も心動かされた原発難民の詩
    吉永小百合も心動かされた原発難民の詩 原発再稼働をめぐる動きの中で、置き去りにされているものはないだろうか。取り残されているものはないのか。福島第一原発の事故は、そこに暮らしていた一人ひとりの心と体、そして未来にどんな被害をもたらしたのか。仮設住宅から発せられた84歳の「原発難民」詩人のメッセージは、私たちに改めて問いかける。

    カテゴリから探す