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エマニュエル・トッド

エマニュエル・トッド

人口統計学者、歴史学者

プロフィール

エマニュエル・トッド(Emmanuel Todd)
歴史家、文化人類学者、人口学者。1951年フランス生まれ。家族制度や識字率、出生率に基づき現代政治や社会を分析し、ソ連崩壊、米国の金融危機、アラブの春、英国EU離脱などを予言。主な著書に『グローバリズム以後』(朝日新書)、『帝国以後』『経済幻想』(藤原書店)、『我々はどこから来て、今どこにいるのか?』『第三次世界大戦はもう始まっている』(文藝春秋)など。

エマニュエル・トッドの記事一覧

エマニュエル・トッドが警告する「空想のナショナリズム」の世界的蔓延 分断を深めるエリートたちの正体とは?
エマニュエル・トッドが警告する「空想のナショナリズム」の世界的蔓延 分断を深めるエリートたちの正体とは? 国民を統合するはずのナショナリズムが、逆に社会を引き裂いている。この逆説は日本だけの問題ではない。フランスの国民連合、米国のトランプ現象――いずれも「ナショナリズム・ゼロ」という同じ病理を抱えている、とエマニュエル・トッド氏は断ずる。元朝日新聞記者でトッド氏と20年来の親友である大野博人氏との対談では、自らの孫の話を交えながら、移民と統合をめぐるフランスの現実が赤裸々に語られる。エリートと大衆の乖離が招く危機の構造とは何か。最新刊『2030 来たるべき世界』から一部を抜粋・再編してお届けします。
世界は今、ニヒリズムのまっただなかにある エマニュエル・トッドが語る「失敗を認められないエリートたち」
世界は今、ニヒリズムのまっただなかにある エマニュエル・トッドが語る「失敗を認められないエリートたち」 ウクライナ戦争や中東情勢をめぐる混乱の背景で、西洋社会はいま何に突き動かされているのか。フランスの歴史家エマニュエル・トッド氏は、EUの失敗や戦争の長期化の背後には、正当性を失ったエリート層が現実を直視できず、「宗教ゼロ」の時代に特有のニヒリズムに陥っている状況があると指摘する。価値の拠り所を失った社会では、失敗から抜け出す代わりに対立を続け、戦争を語り続ける傾向が強まるというのだ。さらにトッド氏は、日本もまたアメリカのシステムの一部としてこの構造の中に組み込まれていると語る。西洋の危機の本質とは何か、そしてその中で日本はどのような位置にあるのか。最新刊『2030 来たるべき世界』から一部を抜粋・再編集してお届けします。
「核兵器よりも危険なもの」に世界は目を向けよエマニュエル・トッドがヒロシマで語る「核武装論」
「核兵器よりも危険なもの」に世界は目を向けよエマニュエル・トッドがヒロシマで語る「核武装論」 被爆国である日本は、核兵器についてどのように考えるべきなのか。フランスの歴史家エマニュエル・トッド氏は、核兵器そのものよりも危険なのは「核の非対称性」であり、均衡こそが平和をもたらしてきたと指摘する。しかし、アメリカの「核の傘」に依存する安全保障はもはや前提とできず、日本は自立のための選択を迫られている。さらにトッド氏は、人口減少と高齢化が進む世界において、実は「大規模な戦争」そのものは起こりにくくなっているとも分析する。核、同盟、人口動態――安全保障の前提を根本から問い直す議論となった。最新刊『2030 来たるべき世界』から一部を抜粋・再編集してお届けします。
なぜ世界は「代理戦争」の炎に包まれるのか? エマニュエル・トッドが読み解く「冷戦後の世界」
なぜ世界は「代理戦争」の炎に包まれるのか? エマニュエル・トッドが読み解く「冷戦後の世界」 ウクライナ戦争は、ロシアによる一方的な侵略なのか。それとも、西側とロシアの対立が生んだ「代理戦争」なのか。冷戦終結後の世界秩序を振り返りながら、フランスの歴史家エマニュエル・トッド氏は、西側諸国がソ連崩壊を「勝利」と解釈したことが現在の危機の出発点だったと指摘する。NATOの東方拡大、ロシア経済の過小評価、GDPという指標への過信──そうした誤算の積み重ねが、戦争の本質を見えにくくしているというのだ。ウクライナ戦争をどう理解するかは、西側の世界観そのものを問い直す問題でもある。混迷を極める国際情勢を読み解くために、トッド氏の思考を最新刊『2030 来たるべき世界』から一部を抜粋・再編集してお届けします。
「アメリカの同盟国」であることがリスクになるエマニュエル・トッドが語る「世界の新しい現実」
「アメリカの同盟国」であることがリスクになるエマニュエル・トッドが語る「世界の新しい現実」 トランプ氏は、歴史を動かす強大な指導者なのか。それとも、敗北を受け入れられない“帝国”の指導者にすぎないのか。フランスの歴史家エマニュエル・トッド氏は、米国はすでにウクライナでロシアに敗北しており、トランプ氏はその現実を処理できない「敗戦国の大統領」として登場しているにすぎないと指摘します。帝国の衰退を認められない米国は、今後、日本やヨーロッパといった「古い帝国」の内部に対して、圧力と搾取を強める可能性がある。こうした時代に、日本はロシア、中国、米国とどう向き合うべきなのか。『2030 来たるべき世界』から一部を抜粋・再編集してお届けします。
なぜ日本はニヒリズムに陥らないのか? エマニュエル・トッドが語る「現世の美」という感覚
なぜ日本はニヒリズムに陥らないのか? エマニュエル・トッドが語る「現世の美」という感覚 価値観が崩れ、生きる意味を見失った社会が陥る「ニヒリズム」。フランスの歴史家エマニュエル・トッド氏は、この精神的な危機が現代の西洋に広がっていると指摘します。しかし同じ西洋でも、プロテスタント圏とカトリック圏では状況が異なるといいます。その違いを生むのは、「現世の美」に対する感覚です。視覚芸術や感覚的な世界を拒む傾向の強いプロテスタント文化では、宗教が消えると社会は「完全な空白」に陥りやすい。一方でカトリック圏では、宗教が衰退しても世界の美しさへの感覚が残るといいます。この視点から見ると、日本もまたニヒリズムに対して独自の耐性を持つ社会だとトッド氏は語ります。最新刊『2030 来たるべき世界』から一部を抜粋・再編集してお届けします。
「日本は米国の戦争に巻き込まれてはならない」エマニュエル・トッドが語る“庇護”という幻想
「日本は米国の戦争に巻き込まれてはならない」エマニュエル・トッドが語る“庇護”という幻想 平和の大陸だったはずのヨーロッパが、いま再び戦争へと傾いている。フランスの歴史家エマニュエル・トッド氏は、その背景にあるのは米国の戦略であり、日本はこの「ヨーロッパの二の舞」を決して演じてはならないと警告します。米国の「庇護」は、もはや無条件の安全を意味しない。むしろ日本を不要な戦争に引き込む危険すらある。広島を再訪した経験も踏まえながら、トッド氏は「日本は米国の戦争に巻き込まれてはならない」と訴えます。その言葉の真意とは何か。『2030 来たるべき世界』から一部を抜粋・再編集してお届けします。
「砲弾を作れない超大国」 エマニュエル・トッドが語るアメリカ衰退の本当の理由とは?
「砲弾を作れない超大国」 エマニュエル・トッドが語るアメリカ衰退の本当の理由とは? GDPではロシアを大きく上回るはずの西洋が、なぜウクライナ戦争で十分な軍事物資を供給できないのか。フランスの歴史家エマニュエル・トッド氏は、その理由を「社会の深層」に求めます。米国ではエンジニアを養成する能力が衰え、教育システムが崩れ始めているというのです。さらにその根底には、かつて西洋社会を支えてきた宗教的価値観の消滅があります。信仰と道徳の基盤を失った社会は、やがて「生きる意味」を見失い、ニヒリズムへと傾いていく。トッド氏は、この精神的空洞こそが現代アメリカの好戦性を生み出していると指摘します。最新刊『2030 来たるべき世界』から一部を抜粋・再編集してお届けします。
「西洋の敗北」の後、日本はどうなるのか? エマニュエル・トッドが語る「文明の転換」
「西洋の敗北」の後、日本はどうなるのか? エマニュエル・トッドが語る「文明の転換」 ウクライナ戦争をきっかけに、西洋の軍事力や経済力の限界が露わになりました。しかし、フランスの歴史家エマニュエル・トッド氏は「問題はもっと深い」と指摘します。西洋の発展を支えてきたのは、「プロテスタンティズム」という宗教文化。識字教育や勤労倫理を広げたこの宗教的基盤が崩れたいま、西洋社会そのものが衰退の局面に入っているというのです。では、「西洋こそ模範」として近代化してきた日本は、この歴史的転換の中でどのような位置に立つことになるのでしょうか。歴史人口学者でもある世界的知性が、西洋文明の深層に迫ります。最新刊『2030 来たるべき世界』から一部を抜粋・再編集してお届けします。
「最悪の事態はまだ来ていない」エマニュエル・トッドが本当に恐れる未来とそうでない未来とは
「最悪の事態はまだ来ていない」エマニュエル・トッドが本当に恐れる未来とそうでない未来とは 「先進国にとって、最悪の事態はまだ来ていない」。そう語るのは、フランスの歴史家エマニュエル・トッド氏だ。家族制度や識字率、出生率に基づき、現代政治や社会を分析し、「ソ連崩壊」から「米国の金融危機」などを予言したトッド氏が本当に恐れていることとは? 最新刊『人類の終着点――戦争、AI、ヒューマニティの未来』(朝日新書)から、その真意を一部抜粋・再編して公開する。
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