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植朗子

植朗子

伝承文学研究者

プロフィール

伝承文学研究者。神戸大学国際文化学研究推進インスティテュート学術研究員。1977年和歌山県生まれ。神戸大学大学院国際文化学研究科博士課程修了。博士(学術)。著書に『鬼滅夜話』(扶桑社)、『キャラクターたちの運命論』(平凡社新書)、共著に『はじまりが見える世界の神話』(創元社)など。最新作に『鬼滅月想譚』(予約受付中)。

植朗子の記事一覧

なぜ我妻善逸は猗窩座戦に参加しなかったのか――善逸が「ひとりで戦う」理由 植朗子
なぜ我妻善逸は猗窩座戦に参加しなかったのか――善逸が「ひとりで戦う」理由 植朗子 【※ネタバレ注意】以下の内容には、今後放映予定のアニメ、既刊のコミックスのネタバレが含まれます。 28日、アニメ「鬼滅の刃」無限列車編が最終回を迎えた。フィナーレでは上弦の鬼・猗窩座と炎柱・煉獄杏寿郎が文字通りの死闘を演じた。この“炎柱の最後の戦い”を炭治郎と伊之助がすぐそばで見届けたのに対して、善逸だけはその場にいなかった。なぜ善逸は“ひとり”別の場所にいたのか? そこには、善逸ならではの“戦い方”の流儀があった。<本連載が一冊にまとめられた「鬼滅夜話」が即増刷され、好評発売中です>
「鬼滅」作者・吾峠呼世晴氏が天才たるゆえん 植朗子氏が分析
「鬼滅」作者・吾峠呼世晴氏が天才たるゆえん 植朗子氏が分析 時代に名を残す大ヒット作品となった『鬼滅の刃』。この作品が名作であるゆえんは、作者・吾峠呼世晴氏が構築する「独特の世界観」にあることは言うまでもない。魅惑的なキャラクター造形、耽美的な悪、秀逸なセリフ回し、モノローグの使い方など、名篇といわれる文学作品に通じる技巧も駆使されている。AERA dot.で『鬼滅の刃』の連載を持つ神戸大学研究員の植朗子氏が、文学研究者の視点から吾峠氏の世界観を分析した。<本連載が一冊にまとめられた「鬼滅夜話」が発売中>
『鬼滅の刃』ファンが注目する煉獄杏寿郎の「目」の表情 劇場版と原作の“違い”に隠された秘密とは 
『鬼滅の刃』ファンが注目する煉獄杏寿郎の「目」の表情 劇場版と原作の“違い”に隠された秘密とは  【※ネタバレ注意】以下の内容には、映画、今後放映予定のアニメ、既刊のコミックスのネタバレが含まれます。  10月10日、『鬼滅の刃』アニメ2期のスタートを飾る作品として、テレビ版オリジナル「炎柱・煉獄杏寿郎」が放送される。そこで注目したいのが煉獄杏寿郎の「表情のちがい」である。劇場版と原作コミックスでは、ところどころで「煉獄の表情」が異なり、彼の苦悩や悲哀に“あるニュアンス”が加えられていた。特に煉獄の大きな特徴である「目」の描かれ方は、鬼滅ファンの間でも話題になることが多い。ここでは、表情のちがい、特に目の描写に注目して煉獄の“心のうち”を考察してみる。
煉獄杏寿郎よ、永遠に 『無限列車編』で煉獄が最後に見た“夢”が暗示していたもの
煉獄杏寿郎よ、永遠に 『無限列車編』で煉獄が最後に見た“夢”が暗示していたもの 【※ネタバレ注意】以下の内容には、映画、今後放映予定のアニメ、既刊のコミックスのネタバレが含まれます。 25日、「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が地上波で初放送された。映画公開直後から煉獄杏寿郎の雄姿には多くの人が涙したが、初めて『鬼滅の刃』を観た人たちの心にも感動をもたらしたにちがいない。クライマックスは猗窩座戦だが、実は魘夢戦で煉獄が見た“夢”をめぐる描写には謎も多く、鬼滅ファンの間でもさまざまな意見がある。今回は魘夢戦での煉獄杏寿郎の“夢”を中心に振り返り、彼が人生をかけて守りたかったもの、大切にしたかったものを考察する。
『鬼滅の刃』で最もサイコパスな鬼・魘夢 人の“弱み”に付け込む鬼が超えられなかった“人の強さ”
『鬼滅の刃』で最もサイコパスな鬼・魘夢 人の“弱み”に付け込む鬼が超えられなかった“人の強さ” 【※ネタバレ注意】以下の内容には、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』および既刊のコミックスのネタバレが含まれます。  25日に地上波で初放送された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』では、敵側のメインキャラクターである魘夢のサイコパスな言動や“異能”の力が不気味さを際立たせた。魘夢は人の“弱み”につけこむ卑劣な鬼だが、魘夢との戦闘によって浮かび上がったのは、炭次郎たち人間の“心の強さ”だった。『無限列車編』の地上波初放送にともない、魘夢のサイコパスな特性を考察した2021年5月5日のAERA dot.の記事を再配信する。
『鬼滅の刃』特別編集版で注目された「柱合会議」で風柱・不死川実弥が怒り狂った本当の理由
『鬼滅の刃』特別編集版で注目された「柱合会議」で風柱・不死川実弥が怒り狂った本当の理由 【※ネタバレ注意】以下の内容には、既刊のコミックスのネタバレ、今後放映予定のアニメの内容が含まれます。  23日、アニメ1期特別編集版の最後となる「柱合会議・蝶屋敷編」が放送された。この柱合会議では、主人公の炭治郎が鬼になった妹を連れていることが問題となった。これに対して風柱・不死川実弥は怒り狂い、禰豆子を串刺しにするというショッキングなシーンもあった。静観の構えをみせる「柱」もいた中で、なぜ彼はここまで激しい怒りをあらわにしたのか。それには、実弥の過去にまつわる“重大な理由”があった。(本記事はアニメ特別編集版と、原作の漫画『鬼滅の刃』を参照しています)
『鬼滅の刃』特別編集版「那田蜘蛛山編」で大活躍の冨岡義勇が「嫌われ役」として描かれる意味
『鬼滅の刃』特別編集版「那田蜘蛛山編」で大活躍の冨岡義勇が「嫌われ役」として描かれる意味 19日に放送された『鬼滅の刃 特別編集版』の「那田蜘蛛山」で改めて注目されることになった、水柱・冨岡義勇(とみおか・ぎゆう)。人気投票ランキングでは上位にランクインする人気キャラでありながら、「那田蜘蛛山編」でも明らかになったように、作中では“嫌われ者”としても描かれる。ほかの「柱」たちから厳しい目を向けられる場面もある。その理由は何なのか。2021年1月23日のAERA dot.の記事を再配信する。(以下の内容には、既刊のコミックスのネタバレが含まれます)
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