

植朗子
伝承文学研究者
プロフィール
伝承文学研究者。神戸大学国際文化学研究推進インスティテュート学術研究員。1977年和歌山県生まれ。神戸大学大学院国際文化学研究科博士課程修了。博士(学術)。著書に『鬼滅夜話』(扶桑社)、『キャラクターたちの運命論』(平凡社新書)、共著に『はじまりが見える世界の神話』(創元社)など。最新作に『鬼滅月想譚』(予約受付中)。
植朗子の記事一覧










『鬼滅の刃』恋柱・甘露寺蜜璃の「強さ」と「覚悟」 「お色気」キャラではない真の魅力
【※ネタバレ注意】以下の内容には、今後放映予定のアニメ、既刊のコミックスのネタバレが含まれます。 『鬼滅の刃』アニメ3期・刀鍛冶の里編の放送が決定した。刀鍛冶の里編では、新たに“2人の柱”が登場し、彼らのすさまじい剣技が披露される。そのひとり、甘露寺蜜璃は「恋の呼吸」と呼ばれる技を使い、他の登場人物に“胸キュン”するシーンが度々出てくるなど、これまでの“柱”とは違う描かれ方をしている。外見や服装、また入浴シーンなどから、一部では「お色気」キャラのような捉え方をされたこともある。だが、甘露寺蜜璃が鬼殺隊で果たす役割や、キャラクターの本質は深く、その魅力は多層的である。蜜璃にまつわるエピソードが、アニメ3期の見どころのひとつであることは間違いない。蜜璃のキャラクター特性について考察する。