週刊朝日
第1212回 ゴロゴロ喉鳴らし、抱かれるマシロ
出会いは4年前の動物病院での譲渡会です。たくさんの猫がいる中、ほかの猫と遊ぶ元気な子がマシロ(写真、雌)でした。 鼻先がとんがっていて横顔がとてもキュート。目は雲一つない澄んだ空のような色、一目惚れでした。 「その子、猫ちゃんとは仲良しなんですが、人にはなかなか……」と言う看護師さんにもシャーシャーと威嚇。近くで見ると耳は汚く、目頭から鼻にかけては涙のあとで真っ黒。お世話もさせないくらい人嫌いなのだろうと思い、ならばなおさらここに長くはいさせられない!と決心しました。 聞くと福島からの避難猫だとか。はるばる福島から横浜まで来て、いろいろあって警戒するのでしょう。 うちには先住猫のルークがいましたが、マシロとは4カ月の年の差なので大丈夫だろうと思い、翌日、マシロを家に迎えました。 初めての環境でマシロはカーテンに隠れていたのですが、翌日、にゃーにゃーと助けを求める声に、慌てて行ってみると、落ち着ける場所を探していたのか、マシロが机と壁に挟まれて出られなくなっていました。 私に気づき、威嚇をするかと思いきや、にゃーにゃーと助けを求めます。なのに何とか助けるとカーテンの中に逃げ込む……。 そんなマシロも4歳になりました。相変わらず人は苦手で私と旦那以外には懐きませんが、嫌いだった抱っこは、ゴロゴロ喉を鳴らし、うれしそうに目を細めます。食後はご機嫌で、おなかをみせてまたゴロゴロ。 一時期はストレスで背中の毛を抜くことがありましたが、今は背中は元通りになりました。当初は放射能の影響なども心配でしたが、のびのびしているマシロを見るうちに、そんな心配も消えました。これからもずっと、のびのびと長生きしてもらいたいと思います。
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